店長日記「お手軽塗装で楽しむガンプラ旧キット」

おはようございます。房総半島本日もとても良いお天気・・暑い!!

さて、5月より始まったガンダム40周年記念 旧キットの再販です。
今月からは遂に1/100が続々入荷中。

当時から1/100は可動部も増えたり、スタイルが良かったり評判良かったですよね。
私もゴッグを買ってもらって作って感動した覚えがあります。

でも旧キットなので、現在のキットのように素組で色分けされているわけではないです。
なので、塗装や接着が必要です。当時は塗装などしないで組み立てていましたけど。笑

で、40年の時を経て、今あえて塗装で組み立ててみませんか?
店頭にいると「エアブラシが無いから塗れないよ」という声を聞きます。

それは間違いです。キッパリ!!

確かにエアブラシはぼかしや面の塗装では粒子も細かく綺麗に濡れます。それは事実。
でも、筆塗りでも十分「楽しく」塗装できますよ!

昨今ラジコンでも一部プラパーツ塗装で、お客様に聞かれる事が多いですので、
ここで、私流ですが1/100旧キット ズゴックを作ってみましたので、簡単筆塗りをご紹介。


まず基本として、塗料は大筋で4種類に分類できます。
左から、エナメル、アクリル(水性)、アクリジョン(水性)、ラッカー塗料です。

エナメルは塗料の伸びが良く、発色が良いです。塗膜は弱め。
筆は乾く前でしたら水で洗えます。乾燥が一番遅いです。
フィギュアの顔や、墨入れ、汚し塗装など最後に使うのがお薦め。

アクリル塗料は水で筆が洗えて、絵の具のイメージで使えます。
臭いが弱いので、屋内で使うのに最適です。乾燥は標準的。
タミヤ製はつや消しの種類が多いのでミリタリー系の方にお薦め。

アクリジョンは、水で筆が洗えます。アクリル塗料より塗膜が強い・・というか柔軟性があります。
実はポリカボディにも使えますのでミニ四駆やRCのF1カードライバー胴体部にお薦め。

この中で、一番強力な塗膜と、乾燥性を持つのがラッカー。
筆は水洗いできません。シンナー臭がきつめです。
主に基本塗装(下地等)に用いる事が多いです。

基本的にはこんな感じ。
ご自身の使用環境にあわせてお選びください。

又、重ね塗りする場合は注意が必要。
特にラッカー系はシンナーが強いので、下地にアクリル系等を塗っていると侵してにじみます。
逆にラッカー系の上にアクリルやエナメルは下地を侵さず塗れます。これ基本です。


今回は、1/100の量産型ズゴックをユニコーンにちらっと出てきたこいつ色に塗ってみます。
全部筆塗りで塗っていきますよ。まず資料を見ながら塗料を選ぶのはなかなか楽しいです。


旧モデルは、現在のモデルのように完成後に分解できせません。
なので、塗装前に一度接着せず仮組をしておく事をお薦めします。
これにより、パーツによる塗装の順番を決める把握する事ができます。
組み上がってから塗装だと、ちょっと塗りにくい部分も出ますからね。

ランナーの状態である程度塗っておくのも、もう一つの方法として有りです。
ただ、旧キットの場合結構合わせ目があいていたり、ズレていたりする事があります。
それを修正しながら組立て塗装するのが,個人的にはお薦めです。

後は接着剤との兼ね合い、どうしても接着面を整えてから塗装したいのもあります。

それにしても、旧キットスタイルいいなあ・・。

合わせ目以外は、あえて一切改修無しで組んでいこうと思います。


私は普段はタミヤのアクリルを多様しますが、今回はラッカー系で塗装してみます。
乾燥が早いので作業が楽ですね。臭いはちょっとしますが・・。

薄い色から塗っていきます。塗りたく無い部分はマスキングしていきます。
筆を1方向に流れるように、泡だたないように塗っていきます。
薄ければ乾いてから上から二度目を塗ります。

筆むらはどうしても出ます。
でも今は気にしなくてイイです。最後に秘密兵器を使います。


そんなで、ちょこちょこと組立てながら塗装してゆきます。ここまで出来ましたよ。


あとは帽子?を載せればだいたい完成。

塗装後は、墨入れをすると引き締まりますよ。

お手軽なのが、クレオスの墨入れペンですね。細いところ用の極細と、
広い溝等に使える拭き取りペンが使いやすいのでお薦め。

ただし、塗装をしたモデルは完全に乾いてから行わないとペン先がすぐにダメになります。
こちらの商品は、現行のHGなど塗装をしないモデルの墨入れの方が向いていると個人的には思います。


逆に、塗装をしたモデルにはタミヤの墨入れ塗料がお勧め。
エナメル系なので、前記のとおり塗料を侵しにくいです。
はみ出た部分は、X-20シンナーで拭き取る事ができます。
何故かといえば、元々この墨入れ塗料はエナメル系塗料をX-20で薄めた物なのです。
X-20ももちろんエナメル系なので、ラッカーやアクリル塗装面を侵しません。


そんなわけで、完成の図です。塗料は半つや塗料を使いましたので艶が若干ありますね。
どうしても筆塗りなのでよく見ると筆のむらが見えます。これは仕方ないです。

が・・ここで秘密兵器登場。

「トップコートプレミアムクリアー(つや消し)」(ネコ型ロボ風に)


これを吹きます。仕上げのつや消し塗料ですね。水性となります。
水貼りのデカールを貼っていても、デカールが縮んだりしません。


使う前には良くふりましょう!
カラカラ音がするようにスプレーを良く振ってから使います。
まずは遠くから少しずつ・・徐々に厚く塗っていきます。


つや消しなのに、テッカテカになって、ちょっと不安になりますがこのくらい濡れててOK。
このまま自然乾燥させます。


そしてこれが乾燥後・・・どうでしょう??・・塗面が均一化されて見えませんか?。
筆むらが見えていたところも、なんとトップコートが表面をなめらかに。
筆むらが目立たなくなってます。部位によってはスプレー塗装のようにも見えます。


で、「ちょっとトリントン行ってくる!仕様のズゴック完成」

こんなわけで、別に筆塗りでも楽しく「そこそこ綺麗」に塗装を楽しめますよ。

塗装は難しそうだなあ・・お思いの方も多いと思いますが実際はそうでもないです。
ましてやエアブラシが無いと出来ないというのも、違うと思います。
(勿論、有った方がいろいろ出来て倍楽しいですが。)

今回このキット製作にかかった費用です。

・塗料 x5
・流し込み接着剤 x1
・プレミアムトップコート x1
・墨入れ塗料 x1
・キット x1

で、だいたい合計3000円以内。

さあ、プラモデルの塗装、トライしてみませんか??

当店は各種プラモデル工具や塗料取り揃えております。
ご不明点も店頭でなんなりと、店長まで御質問ください。
店長のわからない事も、御一緒に調べて解決しましょう!

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